「教科書では教えてくれないHTML&CSS」(狩野 祐東著/技術評論社)を執筆アシスタントしました。
アシスタント業務を始めてから4年目、だいぶ慣れてきて(といってもまだ5回目)今までの中で一番集中できたと思う。校正・校閲がとても自分の性に合っているし、やるたびに作業の中におもしろさを発見する、心から楽しめる仕事のひとつだ。
それはさておき。
この本のレビュー
校了まで、初学者だったころを振り返ったり本の内容がものすごく良くて感動したりすることが何度もあった。私自身、職業訓練校で「いちばんよくわかるHTML5&CSS3デザインきちんと入門」(狩野祐東/SBクリエイティブで基礎を学んだが、いざ卒業して実務経験のないところからサイトを作るのは大変でとても苦労したので、そのとき出会えてたらなーという本。
デザイナーから渡されたデザインをいざコーディングしようとすると、どこから手をつけどのように進めればよいか…。デザインの見方、コーディングの考え方を、リアルなサイト(サンプル)を使って説明してくれる。この本をおともに実際の制作をこなしていけば、論理的にマークアップする力と、より管理しやすいコードを書けるスキルが身につく。
構成がほぼ実際の制作の流れになっているので、コーディングしながらつまづいたら目次をパラパラめくって(目次もかなり細かいので分からない部分を探しやすい)解決しながら前に進める。コーダーに寄り添い、応援してくれるエッセンスの詰まった、まさに「教科書では教えてくれない」本だと思う。
ちなみにところどころにあるコラムは、「なるほど、そうだったのか!」とためになる豆知識がいっぱい散りばめられていて役に立つ。
こんな人におすすめ!
- HTML/CSS入門を終えたが、まだゼロからホームページを作る自信がない人
- WordPressでブログなど運営していてHTML/CSSの基礎知識はあるが、もう少し詳しく知りたい、HTML/CSSの概念を理解したい、サイトをもっとカスタマイズできたらいいなと思っている人
- コーダーだったが子育てなどセミリタイアしていたので最新のマークアップを知りたい、おさらいしたい人
- デザイナーで近年「レスポンシブ対応のデザインにして」と言われるが具体的によくわからないので知りたい、HTML/CSSの基礎知識を持っておきたい人
…などなど、この本でコーディングの概念を学んで、メンテナンス性の高い、美しいソースコードを書く力を身につけましょう!