これまで名刺をただなんとなーく作っていたが、デザインを勉強していてアウトプットのために作ってみたら、ちっちゃな一枚の中にものすごいデザイン・レイアウトの考え方、学びを発見した。
準備するもの
- 名刺の目的(名刺を渡した相手にどういう印象を与えたいのか、どんな行動を促すために名刺を渡すのか、そのために必要な情報をまず考える)
- Illustratorは持っていないのでPhotoshopで作成(なくてもWordなど普段使いなれているもの)
- 名刺用紙(KOKUYO インクジェットプリンタ用名刺用紙クリアカット ナチュラルホワイトを使用)
- プリンター
Photoshopでの作成方法
レイアウトの大切なポイント3つ
- 名前、連絡先など情報を整理してグループ化(そろえたりまとめたり差別化をきちんとする)。
- 名前の文字サイズは、しっかり目立たせたいなら18pt前後が適当。その他の文字は、情報の重要度にもよるが、見やすさのためには6〜7pt以上は必要。
- 文字の大きさと同じくらい気をつけたいのが文字感覚。離れすぎてもくっつきすぎても可読性が下がるので、相手が不便を感じることのないよう配慮したい。ローマ字は特に文字と文字の空き具合がバラバラなので、すべての文字感覚が均等になるように一文字ずつ調整。
フォント選びに迷ったときは
フォント選びはたくさんあってものすごく迷うが、重要なところなのでしっかり選びたい。「自分はこんなです」という服を着るときと同じ、自分を表現したい、相手に与えたい印象をイメージしたら、そういう雰囲気のフォントを探す。
今回の名刺のテーマは、信頼感とキリッとした印象を与えたいので、小塚明朝で中程度の太さ、ローマ字は小塚明朝とあまり違和感のないようにAdobe Caslonを選んだ。
組み合わせる欧文フォントはどれを選べばよいか一苦労だが、同じ明朝体でキリッとしていて意思が感じられるような…というふうに特徴が近いものを選んでいけば、あまりにも不自然な感じにはならないと思う。そのためにも最初にイメージを持っておくことが大事。
だいたいできたら印刷してみる
画面で見ているのと紙に印刷したのとでは印象が結構変わるので、大まかに作ったら一度印刷して、少しづつ修正しながら何度も印刷してみる。
名刺のストックがあれば見比べてみる。名刺によって文字サイズ、レイアウト、情報のボリューム、紙質…普段何気なく見ている名刺だが、それぞれ全然違うことに気づく。比較して気づきがあったら調整→印刷を納得いくまで繰り返す。
コクヨの名刺用紙はレビューが良かったので購入してみた。コクヨの合わせ名人というソフトで簡単にぴったり印刷できる。ちなみに紙質は、さらっとつるっの中間くらいで気持ち良い感じ。厚みは…まぁそれなり。あと変色します(というか開封したらすでに黄ばんでた)。
名刺デザインのポイントまとめ
- 名刺を作る前にまず、自分を表すデザイン(自分の強み、売りなど魅力的なコンセプトを明確に打ち出す)、相手に与えたい印象を考え、それらを言葉に起こしてコンセプトを明確にする。例えば誠実さ、丁寧さ、細かいことによく気付くことを表したいなら、読みやすさ、文字感覚など配慮する、きちんと感のあるフォント選び、フォントの太さ(どのくらい強さを出したいか)など。
- 家にある名刺を全部出してきて見比べると、小さい紙の中に情報がいっぱいバラバラしていて見づらいなーとか、文字が小さすぎるなーとか、文字感覚とか、良い例・悪い例がたくさんあってとても参考になる。
- 画面で見るのと印刷したものでは結構変わる。ひととおり作ったら印刷して目視で確認、修正を繰り返す。
- そこまでこだわらなくていいよ!という人は最低限、情報が明確になっているか(読みづらい、わかりづらくないか)確認するだけでもOK。
参考にしたもの
レイアウトについてはおもにアトオシとデザインさんの書籍や動画から学んだ。「デザイナーではない人にデザインを伝える」というコンセプトで、とてもわかりやすく丁寧に説明してくれる。
▼アトオシとデザインさんが配信している動画。この他にもデザインの知識がない人の役に立つ動画がたくさん。