今までありそうでなかった、新しい切り口の本。たにぐちまことさんの著書に共通している「遊びながら学べる」教科書だ。
特徴は、大きな説明画像で文章を読まなくてもわかる、できるようになっている。「6さい~」というタイトルだけれど、これはもしかしたらパソコンの使い方を学びたいお年寄りにも優しい本なんでは?と思ったりなんかしたわたし。
本の内容は、Windowsパソコンでの説明になっている。
まず、パソコンの電源を入れる方法から始まる(すごい)。マウスの操作方法や、ノートパソコンについているタッチパッドの使い方(これ、意外と使い方知らない人が多い)などをマスターしたら、Windowsパソコンに入っている「ペイント3D」でお絵かきしながら、パソコン操作に慣れていく。
ところどころに挟まれているコラムもおもしろい。「印刷してみよう」では、ペイント3Dとワードパッド(こちらもWindowsパソコンに入っている無料で使えるソフト)で作ったものを印刷してみる。自分の作ったものが印刷されて出てきたら子どもは喜びそう!
2章では、有線または無線でインターネットに接続したら、ブラウザを開いてインターネットで色々調べものをしたりしながらウェブブラウザについて知る。
ここまで(本の半分)の内容をマスターしたら、Zoomを使ってプレゼンをしてみることもできるし、大人が普段やっているパソコン仕事をこの本でひととおり体験できると言っても良いだろう。
3章はおもに動画作成の話。Windowsパソコンに入っている「ビデオエディター」というソフトを使って動画編集する。
ユーチューバーが子どもに人気の職業になったりしたが、実際に動画を作ることで様々なことが学べる。動画を作るには、台本を考えたり、撮影したり、動画編集ソフトを操作したり、テキストを入力したり…色んな作業があるが、ひととおり編集の仕方がわかる。
以上を学んだ上で、これらがすべてプログラムで作られていてプログラミングがどういうものかを4章では説明している。Scratchの登録の仕方から基本操作までさっと学べる。
この本を通して、パソコンソフトの使い方やタイピングの練習など、様々なパソコンのスキルを身につけることができる。読んで終わりではなく、学んだことをアウトプットできる、子どもがコンピュータ周辺を横断的に学べる一冊。